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化粧水を普通に塗るだけじゃ肌の奥まで浸透しない?!角質層までしか浸透しない成分を真皮まで浸透させるイオン導入の仕組み


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はじめに

肌に直接コットンや手で美容成分を塗るだけでは肌の内部にはほとんど浸透しません。これは肌の表面にある角質層が肌内部への異物の侵入を防いでいるからなんです。
このために一節では「化粧水は無意味」「必要ない」と言われてしまっていたりするんですね。欧米でも化粧水は「汚れを拭き取るためのもの」「化粧ノリを良くするためだけのもの」であり、潤いを与えるものではないという考えが一般的なようです。
何故なら角質層のバリア機能により、ただ塗っただけでは肌の内部にあまり浸透せず、表面上に残ったものはやがて蒸発して肌を乾燥させてしまう恐れがあるからです。(それを防ぐためにも化粧水美容液の後には必ず乳液やクリームを塗るよう言われているんですね)

そのうえ、美白として有名な美容成分の一つ、ビタミンCなどは肌の内部に浸透しにくい成分でもあるんです。
化粧水や美容液にはせっかくたくさんの美容成分が含まれているのですから、できることならより内部へ内部へ浸透させたいですよね。
その一つとして現在最もポピュラーな手法の 1 つがイオン導入(イオントフォレーシス)なんです。



肌の構造

角質層

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角質層には外部からの刺激(汚れ、有害物質)から身体を守り、中に取り込まないようにし、さらに内部の水分が蒸発しないようにし、大気中に体の水が失われるのを防ぐというバリア機能があります。例えるなら「ラップ」のような役割をしているのです。
バリア機能は厚さ0.006~0.02ミリの表皮の角層がその役割を担ってます。角層は死んだ細胞(角質細胞)が 10層ほど積み重なった構造になってます。この層の間に角質細胞間脂質が埋められており、この構造を一般的に「レンガ」と「セメント」に例えられています。レンガは角質細胞を、セメントは細胞間脂質のことを指すのですが、この細胞間脂質がバリア機能として特に重要とされています。
細胞間脂質の主成分はセラミドコレステロール脂肪酸の3つで、内、セラミドが約50%を占めてます。

セラミドと言えば美容成分でよく耳にするワードですが、このセラミドはバリア機能の主力とされています。何故ならセラミドには長鎖脂肪酸のもつ疎水性(水耐性、水に対するバリア機能)の強さがあるからです。
そのため、化粧品に含まれる様々な美容成分の多くは肌の中に浸透することができず、肌の外でしか機能していません。

美容成分が肌の奥(真皮)まで浸透しない原因 2つ

美容成分が肌の奥(真皮)まで浸透しない原因は大きく分けて 2つあります。

  • 性質(水溶性、脂溶性
  • 分子量(分子の大きさ)

美容成分と肌(角質層~真皮層)の性質の関係性において、上記の性質と分子量が上手くマッチした時のみ、美容成分が肌の奥まで浸透することが可能となります。
では、まずはこの「性質」に着目していきましょう。

水溶性と脂溶性

角質層のバリア機能により、肌の中に成分が浸透しにくいのはよく分かったと思います。
ですが全く浸透しないというわけではなく、肌の奥に成分が浸透するか否かは分子の大きさや性質で分かれます。
美容成分や肌には大きく分けて 2つの性質があり、ひとつは水に溶けやすい「水溶性」、もうひとつは油に溶けやすい「脂溶性に分かれます。
そのため、角質層より奥まで美容成分を浸透させるには脂溶性のものが必要となり、そのさらに奥の真皮層まで浸透させるには水溶性のものが必要となります。
これは角質層が脂溶性のものを吸収しやすく、角質層より下の顆粒層(かりゅうそう)、有棘層(ゆうきょくそう)、基底層(きていそう)などは水溶性のものの方が吸収されやすくなっており、それらの層の下に真皮層があるからです。*1

<水溶性で肌に浸透しない美容成分>
ヒアルロン酸(ナノヒアルロン酸含め)、ビタミンC、ビタミンB
※浸透しないから効果が無いわけではありません。肌の表面で機能する成分も多いです。

―引用 *2

この真皮層にまで浸透するには分子量500ダルトン以下である必要があり、脂溶性と水溶性のどちらも兼ね備えていないといけません。また、薬機法で禁止されていることもあり、通常は化粧水などの美容成分は角質層までにしか届かないとされています。

分子量

ここで分子量にも少し触れてみましょう。
分子量とは簡単に言うと「分子の重さ」です。分子量が大きいほどサイズ的にも大きくなり、分子量が小さいほどサイズ的にも小さくなります。
なので、先にも触れたとおり(真皮層に浸透するには分子量500ダルトン以下)肌への浸透のしやすさは分子量でも決まってきます。
肌の奥まで浸透させるには分子量500ダルトン以下でなければならず、分子量が大きい(501ダルトン以上)と肌の奥までは浸透しません。

<分子が大きくて肌に浸透しない美容成分>
コラーゲン(分子量10万)、ヒアルロン酸(分子量:100万)、EGF・FGF(分子量:6000)、タンパク質(分子量:5000~4万)

―引用 *3

浸透する美容成分と浸透しない美容成分

ここで一旦整理してみましょう。
美容成分が角質層より奥まで浸透するか否かは以下のようになっています。

<分子が大きくて肌に浸透しない美容成分>
コラーゲン(分子量10万)、ヒアルロン酸(分子量:100万)、EGF・FGF(分子量:6000)、タンパク質(分子量:5000~4万)

<水溶性で肌に浸透しない美容成分>
ヒアルロン酸(ナノヒアルロン酸含め)、ビタミンC、ビタミンB
※浸透しないから効果が無いわけではありません。肌の表面で機能する成分も多いです。

<真皮まで浸透する美容成分>
アミノ酸(分子量:80~200)、ビタミンA(分子量:286)、ビタミンE(分子量:430)

<表皮まで浸透する美容成分>
セラミド(分子量:700)、フラーレン(分子量:720)
セラミドは、表皮の角質層に存在するものなので、真皮に浸透しなくても問題ありません。

―引用 *4

美容成分といっても、それぞれどの層に必要かは変わってくるので一概には言えませんが、やはりこうしてみると真皮まで浸透させたいビタミンC、ヒアルロン酸、コラーゲン等が普通に手で肌に塗ったりしただけでは全く浸透しないことが分かるかと思います。
そこで活躍してくるのが超音波導入やイオン導入といった手法になります。


イオン導入(イオントフォレーシス)とは

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肌にはバリア機能があり、それによって様々な物質の肌内部への侵入を防いでいます。
外敵から肌を守り、内部の水分が外に出ていかないようにする大切な機能なのですが、美容成分の浸透も防いでしまうので、どれだけ美容成分たっぷりの化粧水などを肌に浸透させようと何度も塗っても残念なことに肌の奥まで浸透させることはできないのです。

イオン導入はその悩みを解決する手法の1つです。
イオン導入を行うことで、効果的に美容成分を角質層、さらにその下の表皮(顆粒層、有棘層、基底層)から真皮まで浸透させることができます。
イオンを帯びているものであれば、ビタミンC のように肌に浸透しにくい性質のもの(プロビタミンC、トラネキサム酸、グリシルグリシンなど)を効果的に肌の内部へと浸透させることができるとされており、イオントフォレーシスと言われています。

イオン導入の詳しい仕組み

イオン導入は皮膚に微小な電流を流して物質(この場合は美容成分)をイオン化させ、移動させることで肌の内部に美容成分を移動させ、浸透させる(皮膚透過性を促進させる)システムです。

原理としては、磁石と同じようにプラスはプラスに反発し、マイナスはマイナスに反発するというイオンの反発力を利用することによって美容成分を移動して肌の内部に浸透させるというものです。
電流を帯びたローラーでなぞることによって、本来経皮的には吸収されない水溶性の美容成分(ビタミンCなど)が吸収されるようになります。
*角質層は脂溶性のため、水溶性の物質(ビタミンCなど)が吸収されない

イオン導入はマイナス(ー)時の作用

イオン導入には電極マイナス(ー)とプラス(+)があります。
一般で広く使われているイオン導入美顔器はマイナスイオンの力で美容成分を浸透させるため、美容成分がマイナスのイオンを帯びている場合、美顔器(-)と美容成分(-)が反発し合うことで肌の奥まで浸透させることができます。
逆に肌の汚れを取るなどクレンジング美顔器はイオン導入ではなくイオン導出機能を利用しています。普段のクレンジングでは取り切れない汚れ(-)をイオン導出(+)の力で引き寄せ、肌と美顔器の間に挟んでいるコットンなどに吸着させて汚れを吸着していく仕組みとなっています。

イオン導入器の2つの電極マイナス(-)とプラス(+)のうち、一般的には、(-)のときの作用を[イオン導入]とよび、(+)のときの作用を[イオン導出]とよんでいますが、本来は(-)と(+)のどちらにも、導入・導出の機能があります。 (-)のイオン導入とイオン導出、(+)のイオン導入とイオン導出は、このような仕組みとなっています。

(-)の場合
◆導入:(-)の電気を帯びる成分が、反発で肌へ吸収される
ビタミンC誘導体、アミノ酸、プラセンタ、フィチン酸、トラネキサム酸など

◆導出:(+)の電気を帯びる汚れが、引きつけられマスク(コットン)に吸着する
老化角質、メイク顔料など

(+)の場合
◆導入:(-)の電気を帯びる成分が、反発で肌へ吸収される
トレハロース、ラフィノースなど

◆導出:(+)の電気を帯びる汚れが、引きつけられマスク(コットン)に吸着する
タバコの煙、排気ガス、ほこりなど

―引用 *5

イオン導入のメリット

  • 美白・保湿
  • ニキビ予防・改善
  • ニキビ跡(クレーター以外)
  • シミ・そばかす
  • しわ・ハリ・たるみ

イオン導入のデメリット

  • イオン導入はイオン化しない成分には効果がない
  • 分子量が大きい成分は浸透させ難い(ヒアルロン酸、コラーゲンなど)*例外あり
  • 初期費用(家庭用美顔器を購入する場合)
  • 継続費用(エステサロン、クリニックに通う場合)
  • 金属アレルギーの方はアレルギー反応を起こす可能性あり
  • 継続して行う必要あり



イオン導入に適した美容成分

成分の条件

イオン導入に適している成分は分子量(粒子)が小さくイオン化できるものに限られます。

イオン導入に適した美容成分例(導入剤)

  • ビタミンC誘導体:美白・エイジングケア・毛穴改善・ニキビ予防改善
  • 両親媒性ビタミンC誘導体(APPS):シミ・しわ対策
  • プラセンタエキス(胎盤エキス):保湿・エイジングケア・ターンオーバー改善
  • トレハロース:保湿・乾燥肌改善・炎症抑制
  • グリシルグリシン:毛穴改善・肌のキメを整える・脂性肌の人にオススメ
  • トラネキサム酸:シミ・そばかす・肝斑改善・摩擦などによる色素沈着改善・炎症抑制

イオン導入を利用した治療例

イオン導入を利用した治療なども行われており、研究論文にて改善例がいくつか挙げられています。
例えば、以下に記した論文では肝斑(シミ)の改善、顔色が全体的に明るくなる(美白)などの効果が認められています。



イオン導入のオススメのエステサロン・クリニック

エステサロン|THE FAITH

施術名 生コラーゲンセルサーコース
価格 Web限定
お試し価格
1 回 ¥8,000(税抜)*6
ビジター価格 1 回 ¥10,000(税抜)
3 回 ¥21,000(税抜)*7
6 回 ¥39,000(税抜)*8
チケット価格 12 回 ¥72,000(税抜)*9
24 回 ¥132,000(税抜)*10
地域展開 大阪 難波店・梅田店・梅田茶屋町店・淀屋橋店・天王寺
兵庫 神戸旧居留地店・姫路店
奈良 西大寺
京都 京都御池店
福岡 天神店・博多リバーサイド店
効果 生コラーゲンをお肌に導入して透明感あふれる輝く素肌へ。
効果の度合い

THE FAITH(ザ・フェース)公式サイト

クリニック|湘南美容外科

施術名 イオン導入
施術の種類 ベビースキン(臍帯血管細胞培養上清液)
トラネキサム酸(トランサミン
ビタミンC誘導体
SBCグロスファクター
価格 ベビースキン 1回 ¥23,800~
トラネキサム酸 1回 ¥6,070~
ビタミンC誘導体 1回 ¥5,670~
SBCグロスファクター 1回 ¥10,120~
地域展開 北海道・宮城・福島・東京・栃木・群馬・埼玉・千葉・神奈川・新潟・長野・静岡・愛知・京都・大阪・兵庫・奈良・岡山・広島・香川・愛媛・福岡・熊本・鹿児島・沖縄・ベトナム・アメリカ
効果 毛穴・ちりめんじわ・肝斑・にきび・肌のハリ・シミ・炎症後色素沈着
効果の度合い

湘南美容外科(美容皮膚科)公式サイト



参考文献

*1: 顆粒層、有棘層、基底層はいずれも表皮に該当するもので、その下に真皮層があります。

*2:「美容成分の浸透」|東洋鍼灸院 nourish

*3:「美容成分の浸透」|東洋鍼灸院 nourish

*4:「美容成分の浸透」|東洋鍼灸院 nourish

*5:「美容成分の浸透」|東洋鍼灸院 nourish

*6:¥5,000 OFF

*7:1回あたり¥7,000(税抜)

*8:1回あたり¥6,500(税抜)

*9:1回あたり¥6,000(税抜)

*10:1回あたり¥5,500(税抜)