スポーツ全般において、フォームというものはとても重要なものとされています。
というのも、フォームが綺麗でなければいくら練習を重ねたところでその効果はイマイチ発揮されないからです。
スポーツの上達はフォームの上達から。
逆に言えば、フォームが上達しなければスポーツの技術も上達しないというわけです。
今回はそんなフォームの重要性と、フォームを上達することに特化した弊社の製品「映像遅延装置カコロク」をご紹介します。
スポーツのフォームの重要性
小学校から当たり前のように体育の授業などで行われるスポーツ。
大人になれば健康のため、あるいは筋肉を鍛えるためにジムに通ったり、自宅で独自にトレーニングを行うことも少なくないでしょう。
大会やオリンピックに出る選手(スポーツマン)などは特に自身のスキルアップに余念がないはずです。
しかし、科学的根拠に基づいたトレーニング方法が確立されつつある現在ですら、未だに具体的なフォームの特訓方法が浸透していないのもまた事実。
特に(私の偏見も多少ありますが)小学校・中学校・高等学校・大学の体育の授業などでは、フォームの特訓にフォーカスした練習をしているところはまだ少ないのではないかと思います。
いわゆる「しごき」に近い根性論や、なんとなく似たような動きを真似ているだけでは、残念ながらトレーニングの効果は半減してしまうのです。
これこそが「フォームの重要性」というわけです。
正しいフォームを意識し、理解し、努力することでより効率的かつ効果的なトレーニング成果を発揮することでしょう。
正しいフォームを「意識」「理解」「体現」することは難しい
先ほどトレーニングの基本は正しいフォームを意識することだと述べましたが、しかしこれを実際に実行することはなかなかに難しいことでもあります。
それは何故か。
第一の理由としては「自身を客観視することができない」ことにあります。
つまり、自分が思い描いているものと現実の動きが噛み合っていないわけですね。
これについて詳しく触れる前にまずはスポーツのテクニック習得方法、フォームの上達方法において必要な事柄をざっくりと確認しましょう。
- 自分の目標とするフォーム、テクニックの動きを目で見ること
- 「正しいフォーム」をきちんと理解し、自分の頭の中で正確にシミュレーションできること
- 実際に動いた時の自分の動きを客観的に自身の目で見ること
- 自分の動きを正確に理解すること
- 間違ったフォームになっていた場合は、どこがどう違うのか、どうしたら改善するのか、じっくり研究できる状態を視覚的に作ること
- 正しいフォームと自分の動きの違いを正確に理解すること
- それらを総合して何度も反復練習すること
大まかに言うと、このようになります。
つまり、より効率的かつ効果的にスキルアップするには「客観的な視点」「第三者の視点」が必要不可欠なわけです。
よく行われているのは学校の先生やコーチやトレーナーに見てもらってアドバイスを受ける方法ですね。これも大切なことだと思います。
ですがそれだけではやっぱり足りない部分があります。
何か?
それは「自分の目で確認できていない」ということです。
自分の動きについて他人がいくら「こうしたほうがいい」「ああしたほうがいい」と言ったところで、自分の動きは自分自身ではちゃんと客観的に見ることができないわけですから、想像するしかなくなるわけです。
「足をもっと開いて角度はこうして…っていうのはきっとこういうことなんだろうな」といった具合に。
これでは正確な分析なんて出来ません。
何故なら、本人はできてるつもりでも他人から見るとできてないことって沢山あるんですから。
それはスマートフォンなどで動画を撮ってみたら分かることです。
なんだかイメージと違うことって結構あるかと思われます。
フォーム改善の考え方
そもそもフォームってどのようにしたら改善できるのでしょうか。
これについては分かりやすくまとめられたブログ記事がありましたのでそちらをご紹介しつつ、一部引用させていただきますね。
フォームは逆からさかのぼると改善しやすい
ここでは、弓道の観点から、スポーツ全般に共通するフォームの改善の仕方を解説していきます。
スポーツの動きを他人に見てもらうと、悪いところが明らかになります。その部分を直すことができれば、パフォーマンスの向上や不調の脱出につながります。
ここで、多くの人は「悪い部分」だけを見て直そうとします。腰が曲がっていたら、腰だけ正しい位置に戻そうとします。しかし、それでは根本的に直したことにはなりません。
そこで、フォームをさかのぼってみましょう。例えば、野球でバッティングのフォームを改善するときに、一連の動作を分けて考えます。例えば、以下のようになります。
構える→前足を上げる→踏み込む→バットを振る
このとき、バットを振ったときに腰が曲がっていたとします。ここで、バットを振っている瞬間の腰を直そうとしてもうまく直りません。そこで、逆からさかのぼります。
「前足を上げる」ときや「踏みこむ」ときの腰の位置を変えれば、バットを振ったときの構えが直りやすくなります。
これは、弓道の動作でも同様です。弓を引く動作は「左拳」「左肩」に最も弓の抵抗がかかります。そのため、左肩が上がってしまう姿勢になってしまうときがあります。
このときに、左肩を無理やり下げようとしてしても直りません。弓を引く前の「立ち方」を変えなければいけません。すると、弓の抵抗に負けないように背筋を働かせることができます。これにより、左肩を下げることができます。
このように、悪くなった段階より前にさかのぼって修正することで、フォームの悪い部分を直すことができます。前の段階で修正をかけると再発防止にもつながります。
つまり、フォームは1点集中型で直したところで、全体とのバランスがとれずガタガタになってしまうというわけですね。
しかしこれだって客観的な視点で何度も繰り返し「実際の自分の目で」見なければ分からない部分も多いかと思います。
それこそ映像に一連の流れを収めて、コマ送りにしたりスロー再生にしたり…、そういった技術が必要になってくるのではないでしょうか。
フォームの上達において大切なこと
では、フォームの上達において大切なことをここでざっくりとまとめてみましょう。
- フォームを改善するためには一連の動作を分けて考えることが大切
- 何をして、次にどう動いて、次はどんな動作になったか、映像で(自分の目で)客観的に見る
- 次にそれらの映像を巻き戻しながら客観的に見る
- 何度も自分の動きを客観的に把握し、分析する(この時映像のコマ送り機能やスロー再生機能、巻き戻し機能などを使うと便利)
- 一連の動きを分割して分析する
- 一連の動きを分割して分析するだけでなく、前後の動きのつながりを考え、全体を把握する
- これらを何度も反復し、練習すること
こうすることでようやく正しいフォームを会得することができるわけですね。
映像遅延装置カコロクだからこそ出来ること
ここまででスポーツ全般における上達において、いかにフォームの上達が重要かが分かったのではないでしょうか。
フォームの上達に必要不可欠なフォームの分析。これには一連の動きを映像に残しておくことが非常に大切だと考えられます。
昨今スマートフォンのアプリやカメラや、スロー再生やコマ送りくらいならいくらでも簡単にできるような時代になりました。
アプリに至っては無料で様々なスポーツのフォーム練習用のものが世に送り出されています。
きっと多少の動きならばそれで事足りるのかもしれません。
ですが、やはりそういったアプリは映像元がスマートフォンやパッドのカメラであるために、どうしても映像が荒くなってしまいます。速い動きなんかだとぶれてしまうこともあるでしょう。
かといってカメラ単体では、映像自体は綺麗でもフォーム分析に特化したわけではないですから、少々機能が乏しく感じられるかと思います。
そんな方々にご紹介したいのが弊社で自社製作・製造・販売している「映像遅延装置カコロク」です。
映像遅延装置カコロクシリーズはいくつかありますが、今回ご紹介するのは最新機器の「カコロクVM-800HD」です。
映像遅延装置カコロクVM-800HD
VM-800HDの主な機能と特徴
主な機能・特徴は以下の7つです。
- 映像の遅延再生機能
- 繰り返し再生機能
- スロー再生機能
- コマ送り機能
- フォーム確認用ライン表示機能
- デジタル入力またはUSBシリアルポートでの拡張操作に対応
- 最大遅延時間160秒
項目1つ目の映像の「映像の遅延再生機能」とはつまり、自分がフォームの練習で何かしら動いた後、すぐにスクリーンで自身の動きを見ることができる…遅延して再生する機能のことを意味します。
スマートフォンのアプリなんかだと映像を撮ってから見るまでに少し時間がかかりますよね。再生するまでに色々と操作が必要なわけですから当たり前ですが。
しかしこちらの「カコロク」ではたった1つの操作も必要ありません。
ただ動いて、ふとスクリーンに目を移せば…たった今動いた動作がそのまま再生されるんです。それも高画質で。
時間差がないからこそ自分の動きを忘れる前にさっと振り返れるわけですね。
日本代表選手もトレーニングに導入
少し前の記事でもご紹介しましたが、映像遅延装置カコロク VM-800HDは、日本代表選手をはじめとしたプロのスポーツ選手の方々にもご愛用いただいています。
オリンピック等の大会にむけて、日本を代表する選手のトレーニングで活躍したのも、カコロク VM-800HDです。
スピードスケートやプロ野球、体操、バスケ、ゴルフ、マット運動、剣道などの分野でも導入されており、拡張操作に対応した、プロ仕様のフルHDモデルとなっております。
主な特徴
映像遅延装置カコロク VM-800HDの主な特徴
- 映像の遅延再生機能:録画した映像を最大160秒遅延再生
- 繰り返し再生機能:録画した映像を最大160秒前から繰り返し再生
- スロー再生機能:速度を6通りに可変が可能
- コマ送り機能:録画した映像の中から任意の1コマを1/60秒毎の静止画で出力
- フォーム確認用ライン表示機能:上下左右移動、回転可能な2本のライン表示
- 簡単操作:付属の赤外線リモコンで操作が可能
- 拡張操作:デジタル入力またはUSBシリアルポートでの操作に対応
- HD-SDI/3G-SDI 入力 → HD-SDI/3G-SDI出力 & HDMI出力
- 小型軽量低消費電力設計
一般仕様
映像遅延装置カコロクVM-800HDの一般仕様
入力
HD-SDI/3G-SDI × 1
SMPTE292M(1.485Gbps)
SMPTE424M(2.97Gbps)
入力フォーマット
1920×1080/60/P
1920×1080/59.94/P
1920×1080/60/I
1920×1080/59.94/I
1920×1080/30/P
1920×1080/29.97/P
1280×720/60/P
1280×720/59.94/P
1280×720/30/P
出力
HD-SDI/3G-SDI × 1
SMPTE292M(1.485Gbps)
SMPTE424M(2.97Gbps)
HDMI × 1
出力フォーマット
1920×1080/60/P
1920×1080/60/I
1920×1080/30/P
1280×720/60/P
1280×720/30/P
解像度は入力と同一となります。
フレームレートは60FPSまたは30FPSで、入力とは非同期です。
59.94FPS または29.97FPSで入力された場合、それぞれ60FPS、30FPSで表示されます。
動画表示中、フレームのスキップまたは同一フレームが繰り返されることがあります。
録画方式
YUV 4:2:2 デジタルメモリ (MOTION JPEG)
遅延時間*1
最大160秒
巻き戻し時間*2
最大160秒
電源
ACアダプタ(5V, 1A)
消費電力
3W
動作環境
温度 0℃~40℃
湿度 20~80%(非結露のこと)
保存環境
温度 -20℃~60℃
湿度 10~90%(非梱包状態にて)
腐食性ガス
なきこと
外形寸法
184(W)×30(H)×93(D)mm(突起部を含まず)
重量
515g
同梱品目
映像遅延装置カコロクVM-800HDの同梱品目
- ACアダプタ…1個
- 赤外線リモコンVR-01…1個
- AAA(単4 型)電池(リモコン用)…2本
- デジタル入力用コネクタ…1個
- 取扱説明書…1部
- 保証書…1部
ダウンロード
映像遅延装置カコロクVM-800HDのカタログと取扱説明書はこちらからダウンロードいただけます。
www.sugiokasystem.co.jp
映像遅延装置カコロク VM-800HD の詳細に関しましては、下記リンク先の公式ページをご参照ください。
www.sugiokasystem.co.jp
映像遅延装置カコロク フルHD対応モデル
- プロ仕様モデル VM-800HD
www.sugiokasystem.co.jp - コンパクトモデル VM-800HD-Light
www.sugiokasystem.co.jp
拡張操作対応のプロ仕様モデルをお求めの方には VM-800HD を、
付属リモコンでの簡単操作をお求めの方には VM-800HD-Light をオススメしております。
まとめ
スポーツの上達にはフォームの上達がなによりも大切です。
そして、フォームの上達には「客観的な視点」が必要不可欠になります。
これはプロのスポーツ選手に限ったことではなく、
小学校・中学校・高等学校・大学などの教育機関における体育などの授業にも当てはまります。
楽しく効率的に、より効果的にスキルアップをしていくためにも、
「客観的な視点」と「分析」をサポートしてくれる映像機器を導入してみてはいかがでしょうか。
- 「プロになりたい」
- 「プロとしてさらなる高みを目指したい」
- 「単にスポーツを楽しみたい」
- 「学校の授業などで生徒たちに分かりやすく指導したい」
映像遅延装置カコロクが、そういった方々の手助けになれたら、こんなに幸いなことはありません。
お問い合わせはこちら
製品お見積り、貸出依頼、修理依頼、製品に関するご質問など、お気軽にお問い合わせください。
営業時間:平日10:00 ~ 17:30
電話
072-853-3553(平日10:00 - 17:30)
FAX
072-853-3577(平日10:00 - 17:30)
メール
support@sugiokasystem.co.jp
営業時間外の場合、翌営業日以降に対応致します。
お問い合わせフォーム
営業時間外の場合、翌営業日以降に対応致します。
公式オンラインショップ
オンラインショップの方からもご購入いただけます。
shop.sugiokasystem.co.jp