2019年8月23日より発売開始した映像遅延装置カコロク VM-800HD-Lightに関しまして、よくあるご質問「VM-800HD-LightとVM-800HDの違いって何?」の回答とともにご紹介いたします。
映像遅延再生装置とトレーニングの関係
スポーツフォーム改善の重要性
ゴルフ、弓道、バレーボール、バスケットボールといった様々なスポーツにおいて、それら技術向上のために必要なものの一つとして「スポーツフォームの改善」が挙げられます。
「スポーツフォーム」とは、スポーツを行う際の身体の動かし方や姿勢のことを指します。
スポーツフォームが正しくないと、パフォーマンスが低下したり、ケガをするリスクが高くなります。
そのため、スポーツフォームの改善は、スポーツを習得し技術を向上させるうえで重要な要素の一つとなります。
例えばゴルフスイングのフォームを改善する場合は、
- 前傾姿勢の角度(構え方)
- 頭の位置
- お尻の位置
- スイング軸
- 体の捻転(回転運動、ボディーターン)
- クラブを構えてから打つ瞬間までの動き
などが大切とされています。
構える(アドレス) → 振り上げる(バックスイング) → 振り下ろす(ダウンスイング) → 打つ(インパクト) → 振り抜く(フォロースルー) → フィニッシュ
これらの一連の動作の流れはもちろん、それぞれ分けて一つ一つ丁寧にしっかりとしたフォームを作らなければ、綺麗なフォームには直結しません。
スイングの構え時にお尻が高い位置にキープされていない状態でスイングをしても上手くいきませんし、クラブを振り上げる時に、体をしっかり回して上げずに手だけでひょいと上げても、腰を回転させて打つすることができず、飛距離が短くなったりミスに繋がってしまいます。
フォームを改善する場合、一連の動作を分けて考えます。
例えば、スイング軸がズレていて上手く打てない場合はどうすればいいか?
ここで、スイング時の姿勢に注目してみましょう。
スイングの動作に関して、「スイング時の姿勢」に注目して考えたとき、主に以下の 3点に分類できます。
- クラブを構える姿勢
- クラブを振り上げる姿勢
- クラブを振り下ろす姿勢
スイングの動作は全て連動し繋がっています。
そのため、この3点の姿勢のうち、「1. クラブを構える姿勢」を改善すると、次に繋がっている動作「2. クラブを振り上げる姿勢」も必然的に良い方向へ変化し、その後の「3. クラブを振り下ろす姿勢」にも影響を与えます。
つまり、「構える時」の前傾姿勢の角度やお尻の位置を改善すれば、必然的にクラブを「振り上げる時・振り下ろす時の姿勢」や「スイング軸」が改善されていくことになります。
このように一つ一つの動作の繋がりや一連の流れを改善するには、基本的には他人に見てもらうことが一番とされています。
何故ならスポーツの動きを他人に見てもらうと、悪いところが明らかになり、効率よくフォームを改善してパフォーマンスの向上やスランプ脱出に繋げることができるからです。
しかし、いつも他人に見てもらうというわけにもいきませんし、一対一ではなく大人数で練習する場合(部活動など)においては、人に見てもらって直すべき箇所を的確に指摘してもらうのは時間がかかり、非効率的です。
映像を通じて、自分のフォームを「他人の視点」から「客観的かつ視覚的に確認」し、効率的に分析・改善を行う。
この希望を叶えるべく開発した製品が、映像遅延装置「カコロク」シリーズになります。
映像遅延装置って何?
スポーツフォームの確認・分析・コーチングに最適
映像遅延装置カコロクは、ビデオカメラで撮影している映像を画面上に「遅延させて」表示する機能(遅延再生機能)を主として、スポーツフォームの確認・分析・改善に特化した様々な機能を搭載した装置となります。
数秒〜数十秒(最大160秒)の映像を遅延させて画面に表示(遅延再生)することで、
動いて「すぐに」自分の動きを「目で」確認できるのがカコロクの強みです。
また、「映像を停止」させたり「スロー再生」「コマ送り再生」機能を利用することで、後から自分の動きをじっくりと確認・分析することも可能です。
画面上に2本のラインを表示させる機能を利用することで、理想のフォーム軸や自分のフォーム軸を視覚的にハッキリと認識することもできるので、自分自身でももちろんのこと、他者(教師や監督など)が生徒に「ここがこうだから◯◯すると良い」などとレクチャーするのが「より簡単に」なります。
言葉では伝えきれないニュアンスを視覚を利用することで簡単にする。
これが映像遅延装置カコロクを利用するメリットの一つです。
今回新しく発売開始したカコロクシリーズ新製品「カコロクVM-800HD-Light」は、同シリーズVM-800HDよりもコストを抑えつつも操作性を上げ、さらには「よりコンパクトに」「より軽量に」あらゆる場所に持ち込み可能なデザインに設計した映像遅延装置です。
映像遅延装置カコロク VM-800HD-Light とは
主な機能・特徴
映像遅延装置カコロク VM-800HD-Light の主な機能は以下の通りになります。
- HDMI入力
- HDMI出力
- 1080P フルHD対応
- 最大160秒間録画可能
- 遅延再生機能(映像を画像メモリに保存しながら同時に過去の映像を表示)
- ライブ表示機能(映像を画像メモリに保存しながら同時にリアルタイム映像を表示)
- スイッチ操作で録画・再生【新機能】
- 繰り返し再生
- スロー再生
- 静止画表示
- 1/60秒毎コマ送り・コマ戻し
- 2本のライン表示(フォームの確認・分析に便利)
- 小型軽量低消費電力設計(手のひらサイズ・重さ160g)
これらの機能により、「いつでも」「すぐに」撮影した映像を操作なしに確認できる優れた機動性を発揮し、様々な動きの分析を可能としています。
プロ野球選手、ゴルフ施設、学校の部活動など、トレーニング装置として広く導入されています。
▼ 詳しくは当社製品ページをご覧ください。
www.sugiokasystem.co.jp
VM-800HD-LightとVM-800HDの違い
新製品「カコロクVM-800HD-Light」と「カコロクVM-800HD」の主な違いは以下のとおりです。
価格 (*1) | ||
アカデミック価格 | ||
遅延時間の表示設定 | 付属のリモコンで切替可 |
ディップスイッチで切替可 |
拡張操作 | デジタル入力ポート x1 |
|
外部接点入力 | ||
入力 | ||
出力 | HDMI × 1 |
|
電源スイッチ | ||
スイッチ操作 | ||
電源 | サイズ | 重量 |
(*2) 幅82mm × 高さ24mm × 奥行き94mm
(*3) 幅184mm × 高さ30mm × 奥行き93mm
新たに「録画スイッチ(付属品)」での操作を追加
従来のカコロクシリーズにはなかった、「スイッチを1回押すだけ(ワンタップ操作)で簡単に録画・停止ができる機能」を追加しました。
これにより、今までは録画時間(繰り返し再生時の再生時間の長さ)を設定するためには、わざわざ設定画面から巻戻時間を設定変更しなければいけなかったところを、録画スイッチのボタン操作ひとつで簡単に録画時間を設定できるようになりました。
よりコンパクトかつ軽量に
従来のカコロクシリーズは「新書サイズ」の「重さ515g」だったところが、新製品カコロクVM-800HD-Lightは「手のひらサイズ」の「重さ160g」と、よりコンパクトかつ軽量な設計になりました。
場所を取らないので、持ち運びや設置に大変便利なデザインとなってます。
画質と最大録画時間は同じ(入出力は一部異なります)
カコロクVM-800HD-LightもカコロクVM-800HDも、共に 1080P60Hz ビデオ入力信号を最大160秒間録画するためのメモリを搭載。
- 解像度 1080P/720P (60fps/30fps)
- 遅延時間(映像遅延時間) 最大160秒
- 巻戻時間(繰返再生時間) 最大160秒
画質や最大遅延時間・最大巻戻時間等の基本的な機能は双方とも同じです。
ただし、入力・出力は一部異なるのでご注意ください。
HD-SDI/3G-SDI × 1 | ||
HD-SDI/3G-SDI × 1 HDMI × 1 |
価格がVM-800HDよりも安くリーズナブルに
基本的な機能はカコロクVM-800HDとほぼ同じでありながら、価格は半額近くまでグッと抑えました。
今まで「フルHD画質の方が良かったけど、値段が……。」と、導入を渋っていた方も購入しやすい価格帯となってます。
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